スーツの上手な収納アイデアをご紹介!長期保管で気をつけることは? アイキャッチ画像
記事作成日:

スーツの上手な収納アイデアをご紹介!長期保管で気をつけることは?

ビジネスに欠かせないスーツは、正しく保管しておかなければ知らず知らずのうちにシワができてしまう他、収納場所によっては湿気で虫食いを引き起こしてしまうなど、大切なスーツにトラブルが発生してしまいます。今回は、ビジネススーツを適切な方法で収納する際にぜひ活用したいアイデアをご紹介します。さらに、長期間に及ぶスーツの保管を行う際に気をつけるべきポイントについて詳しく解説していきます。

スーツの収納に気を配る理由

私たちが普段、何気に生活する中で、スーツは誰もが1着は持っていると言われるほどです。男性も女性も、毎日スーツを着用して仕事をする方ならスーツを収納する間もないことが多いですが、冠婚葬祭でのみスーツを着用する方にとって、長く保管状態が続くという方も少なくありません。

この後は、スーツを片付けようと思った時に、なぜ気をつけるべきことがあるのか、その理由を以下に4点ご紹介します。それぞれどのような理由があるのか詳しくみていきましょう。

理由①スーツは型崩れシワになりやすい

着用しないスーツを正しく保管していない場合、どうしてもシワがついてしまう他、スーツ本体の原型を崩し、見た目が変わってしまうなど、せっかくオーダーしたスーツが台無しになってしまいます。

また、久しぶりにクローゼットから出してきたスーツにシワがついたままの状態で着用した場合、周囲の人からみて不潔なイメージに捉えられることもあるため注意が必要です。

特に冠婚葬祭でスーツを着用する際は、このようなシワなどを作っていることじたいが言語道断だと言えるでしょう。このようなことから、スーツは型崩れしてシワになることのないように保管しておくことが大切であることが分かります。

理由②スーツは他の衣類よりも高価

実際にスーツをオーダーされたことがある方はご存知な方も多いですが、スーツは他の衣類と比較しても選ぶ生地によっては高額になることも多く、相応のブランドである場合は特に数十万円するビジネススーツを着用する方も少なくありません。

そのため、保管方法に配慮し、スーツを大切に扱うことが必要です。そのためにも、当然ながら丁寧にスーツを取り扱い、収納しなければならないということが分かるでしょう。

理由③虫食いやカビの予防

スーツは着用しない期間が長くなればなるほど、湿気による虫食いやカビを予防することが大切です。そのため、良い状態で保管するには防虫剤を使用する他、湿気取りなどのアイテムを活用し、虫食いやカビが発生することのないよう気遣いながら保管を行うことが大切です。

理由④周囲への印象

正しい方法でスーツを保管していなかったら、どうしてもスーツにシワができたり型崩れしてしまい、本来の原型から形が変わってしまいます。

そのままの状態でそのスーツを着用してしまうと、見た目にも印象が悪く、どんなに素敵な生地を使用してオーダーしたスーツであってもくたびれたように見えるため、周囲の人に悪いイメージを与えてしまうでしょう。

そのようなことにならないよう社会人としてのマナーを守り、美しく見えるスーツの状態を維持して大切に保管を行ってください。

スーツを収納する際のポイントとは

この後は、着用予定のないスーツを収納しようと思った時、注意したいことを以下に5点ご紹介します。スーツを正しく保管することによって、型崩れなくきれいなままの形でスーツを保管しておくことができます。どのような点に注意すべきかひとつずつ詳しくみていきましょう。

収納のポイント①ポケットの中身は出しておく

スーツをクローゼットや押し入れを使用して保管しようと思った場合、まず注意したいのがポケットの中に物が入ったままとなっていないかを確認しましょう。

これは、物の重みがスーツ生地に負荷をかけ、型崩れにつながってしまうからです。そのようなことを避けるためにも、スーツのポケットに物が入ったままで保管することの内容注意してください。

収納のポイント②ブラッシングする

毎日スーツを着用していると、スーツには見えないホコリや汚れが付着しています。そのままスーツを保管してしまうと生地の繊維に入り、虫食いを引き起こしてしまうことにつながるでしょう。スーツを保管する際は、その前にスーツに付着したホコリや汚れを取り除く必要があります。

やり方は、スーツ本体を軽くたたき、ホコリを払い、その後、ブラッシングを行っていくという簡単ステップで実践していきましょう。

ブラッシングを行う際、ジャケットは上から下に向けて行い、パンツは裾から腰に向けて行ってください。見落とし勝ちな襟の裏側、また、ポケットの内側も忘れずにブラッシングを行ってください。

収納のポイント③陰干しで湿気を除く

スーツを収納する際は、高温多湿の状況には十分注意してください。湿度が高い場合、クローゼット内や押し入れ内に空気がこもってしまい、スーツにカビが生えてしまうことにつながります。

そのため、クローゼット内、また、押し入れの中の湿気を取り除き、カラっとした湿度を保って正しく保管しておくことが大切です。なお、スーツを陰干しにして乾燥させておくことで湿気を取り除くことができるでしょう。

収納のポイント④防虫剤や除湿剤を利用する

スーツを保管するとなると、それなりに自分で注意しているつもりでも、どうしてもカビの発生につながる、あるいは虫食いで穴があいてしまうこともあるでしょう。これは保管の際にクローゼットや押し入れの中に湿気がこもっていた可能性があるからです。

このような湿気を取り除くためにも、防虫剤や除湿剤を活用し、適切な湿度を保った状態で保管を行いましょう。防虫剤や除湿剤は使用期限内で新しいものと交換するなど、クローゼットや押し入れ内を快適な状態に保つようにしましょう。

収納のポイント⑤ハンガーにかけて収納する

スーツを収納する際は、スーツ専用のハンガーを活用し、吊るして保管を行いましょう。スーツ専用ハンガーを使用することで、スーツにシワを作ることなく、また型崩れを起こすことなくきれいに保管しておくことができます。

この時、ジャケットを吊るす際に使用するハンガー、また、スラックスをかけておくハンガーそれぞれの特徴をご紹介します。

【ジャケットを保管する際に使用するハンガーの特徴】

ジャケットを吊るして保管する際に使用する専用ハンガーは、厚みが3~5cm程度あり、しっかりと肩部分をホールドしておくことができるような形状の製品を選ぶようにしましょう。

ハンガーには木製とプラスチック製がありますが、湿度を予防する効果のある木製ハンガーがおすすめです。木製あるいはプラスチック製のどちらか一方の専用のハンガーを使用することでスーツをきれいに保管しておくことができます。

【スラックスを保管する際に使用するハンガーの特徴】

スラックスは通常、挟んで吊るして保管することになります。吊るすことで本体にシワを作らずに保管することが可能です。

また、裾側から吊るしておけば、自然とシワを予防することができます。生地と生地が触れ合うことがない分、湿気がこもりにくく、適切に保管することができると言えるでしょう。

スーツの上手な収納アイデア

ここでは、スーツを収納する際、どのようなことに配慮すれば、スーツをより良い状態で保管することができ、長く着用していくことができるのか、その上手な収納アイデアを以下に5点ご紹介します。

特に衣替えシーズンとなる時にスーツの入れ替えを行うこともあるでしょう。その際は、ぜひご紹介する収納アイデアを活用して、スーツを正しくきれいに保管していきましょう。

収納アイデア①スーツとシャツを場所分けする

スーツの保管スペースが思いの他広くとれるという方は、スーツとシャツ、ビジネスバッグなど、アイテムごとに陣地を作り、アイテムごとに収納場所を設け、場所分けを行ってみましょう。

各アイテムで収納場所を決めておけば、クローゼットや押し入れをあけた瞬間にすっきりとした形で収納しておくことができます。ぜひ場所分けを行った上でスーツの保管を行っていくようにしましょう。

収納アイデア②下の空いたスペースを有効活用する

スーツを保管する際は、ある程度アイテムを分けて収納することができた場合、下のスペースがデッドスペースとなってしまうことに悩む方も多いのではないでしょうか?

もしもデッドスペースを生んでしまった場合は、別に収納ボックスを配置させ、スーツ関連アイテムを収納する他、普段着の一部をボックスに入れておくのも良いでしょう。

特に部屋のスペースがギリギリの広さだという方なら、デッドスペースをなくして上手にスーツや関連アイテムを収納することができるでしょう。ぜひ様々なスペースをフル活用してスーツの収納を行っていきましょう。

収納アイデア③ハンガーラックでの収納

スーツをはじめ、ジャケットやビジネスバッグなど、様々なアイテムをハンガーラックにかけ、すっきりと見せた仕上がりにすることができるでしょう。

ハンガーラックは狭小スペースでも設置しやすく、簡単手軽に組み立てることができるので、ぜひスーツを収納する際も手軽に使用してみてください。

収納アイデア④つっぱり棒を使って押し入れに収納

住む家によっては、クローゼットがなく、押し入れに様々な収納を行う方も多い傾向です。押し入れを活用してスーツを収納しておくという方は、押し入れ内部に負荷重量を取れる突っ張り棒を活用してみてください。

突っ張り棒は様々な場所に設置することができるため、スーツ保管の際は手軽な突っ張り棒の使用がおすすめです。もしも自宅にクローゼットがないために押し入れを利用してスーツの保管を行う場合は、押し入れの中に突っ張り棒を設置しましょう。

突っ張り棒は100円ショップで購入することもできるため、リーズナブルな価格でDIYを兼ねたアレンジを行っていくことができます。

下にスペースが余った場合は、スラックスを折りたたんで収納する他、スーツ関連アイテムとなるビジネスバッグをはじめ、空容器を利用してカフスやタイピンなどの小物類を収納しておくと良いでしょう。

収納アイデア⑤押し入れに鏡をつけておしゃれに収納

さらに、押し入れの中にスーツを保管する際は、その中に鏡を設置しておけば、スーツに着替えた際も、鏡に写る自分の姿を見ながらおしゃれにキメることもできるなど、便利な収納方法を見出すことができるでしょう。

少しの工夫次第でとても扱いやすい収納スペースを作ることができるなど、様々なアイデアを駆使してスーツの保管を行っていきましょう。

スーツを保管する時の上手なたたみ方

次は、スーツの保管を行う際、専用ハンガーを利用することなく、折りたたんで収納する際に、どのようなたたみ方でスーツを収納してすべきか、以下にジャケットとスラックスのそれぞれのたたみ方について詳しくご紹介します。折りたたんでスーツの保管を行う際の方法をみていきましょう。

スーツのたたみ方①ジャケット

スーツを収納する際、ジャケットを折りたたんで保管する場合は、できる限りコンパクトにまとめて収納することができれば、狭小スペースにも保管しやすく、また、きれいなたたみ方をマスターすれば、シワやヨレることなくスーツをまとめておくことができます。

この時、ジャケットのボタンをとめ、裏返しにして袖部分は折り、袖の付け根をジャケットの中央に向け折り、シワにならないよう丁寧にたたんでいきます。その後、ジャケットを半分に折り曲げればとてもコンパクトにまとまるため、収納スペースがわずかな状態でとても良くなります。

スーツのたたみ方②ズボン

ジャケットをたたむ際と同じように、スラックスも折りシワができること、また、スーツの型崩れが起こることを予防しながらも、コンパクトにたたんで保管することができます。

この時、股部分のセンターラインを目安にズボンを半分に折り、シワにならないよう生地を伸ばしてみてましょう。さらにその半分を折ればとても扱いやすい大きさに変わるなど、上手にたたんでみることをおすすめします。

スーツを長期保管する際に気を付けること

最後は、思いの外、スーツを長期保管することになった場合、いったいどのようなことに注意すれば良いか、以下に気をつけたいポイントを2点ご紹介します。スーツを長期間保存する理由について以下に詳しくみていきましょう。

気を付けること①必ずクリーニングする

スーツを毎日着用する方と比較しても、スーツの着用頻度が低いという方は、それだけ長期的にスーツを保管していくことになります。その際、スーツに付着した汚れを除去するためにもブラッシングを行うのはもちろんですが、それでも対応しきれない場合があります。

保管の前に一度スーツをクリーニングに出し、きれいにしてから保管を行うようにしましょう。そうすることで虫食いやシミ、色褪せを予防することができます。長期で保管するという方はこのようにクリーニングを行うことをおすすめします。

気を付けること②不織布カバーを利用する

クリーニングを行った後、仕上がったスーツにはビニールがかかっていることが大半です。そのまま持ち帰り、ビニールから出さずに保管してしまう方も多いのではないでしょうか?

実は、ビニールをかけた状態で保管してしまうと、湿気が溜まってしまい、それが原因で虫食いやカビの繁殖につながる恐れがあります。それではせっかくクリーニングを行った意味がありません。

そのため、クリーニング後はビニールから取り出し、日陰干しを行った後は不織布カバーをかけて通気性を保ち、ホコリが付着しないよう正しく保管しておくようにしましょう。

スーツ上手な収納方法を覚えてきれいに保管しよう

衣替えや冠婚葬祭の際など、頻繁にスーツを利用することがないという方は、正しくスーツを収納しておくことが大切です。その際、上手にスーツを収納するためのアイデア、また長期保管の際に注意したいことなど、様々な情報をご紹介しました。

これから自宅でスーツの保管を行う際は、ぜひこの記事でご紹介した情報を参考に、大切なスーツを正しく保管し、長くきれいな状態を保っていきましょう。

Men's Direction