昭和の美意識と伝統技術を照らす、イルミネーションイベント「和のあかり×百段階段」展

昭和の美意識と伝統技術を照らす、イルミネーションイベント「和のあかり×百段階段」展

「昭和の竜宮城」とも呼ばれる、目黒雅叙園は、1931年、料亭として開業し、日本国内最初の総合結婚式場しても利用されるようになりました。中華料理店で一般に見られる円形のターンテーブルも、目黒雅叙園が発祥とも言われており、当時としては画期的なアイデアで、人気を博しました。
 

建物の内部には、昭和初期に活躍した芸術家たちの美意識と大工の高度な伝統技術が融合した素晴らしい装飾が残されています。映画「千と千尋の神隠し」の舞台となった湯屋内部の宴会場は、目黒雅叙園を参考に描かれたといわれます。さまざまな建造物の中でも、特に、ケヤキの板材で作られた木造建築「百段階段」とその階段沿いに作られた7つの座敷棟宴会場の内の4つは、東京都指定の登録有形文化財に登録されています。
 


史上初!夏のイルミネーションが文化財を鮮やかに彩る 『和のあかり×百段階段』展

無形文化財“ねぶた”と有形文化財“百段階段”のコラボレーション


文化財「百段階段」漁樵(ぎょしょう)の間

昭和初期を代表する日本画家たちの絵に囲まれた色彩空間を舞台に、日本人が愛してきた12のあかりを灯す「和のイルミネーション」。今回の目玉は、有形文化財「百段階段」に、無形文化財「青森ねぶた祭」のあかりを展示するコラボレーションです。
 

百段階段は文化財なので、釘一本打つことができません。今回の試みに、平均年齢 33 歳、若手ねぶた師集団 「ねぶた屋」の 4 名が挑みました。
 


祭りのあかり(青森県青森市「青森ねぶた祭」 )

 

「ねぶた屋」は、流派が異なる4名のねぶた師が、ねぶた業界の活性化のためにタッグを組み、ねぶた史上初となる流派を超えて、合同作品制作に挑みました。屋外で行われる、ねぶた祭りとは異なり、絢爛豪華な部屋が舞台。間近で作品を楽しむまたとない機会となりました。

 


祭りのあかり(青森県青森市「青森ねぶた祭」 )

 
 

「百段階段」は、文化財保護の観点から、撮影が制限されてきました。本企画展では試験的にフラッシュや三脚の使用を控えた写真撮影が可能になりました。和のイルミネーションというキャッチコピーが示すように、夏の夜を彩る光の演出は新しくなりましたが、和紙の柔らかなあかりは、現代に生きる私たちの心にも響くものがあるのではないでしょうか。
 
 
 

「和のあかり×百段階段」展 ~日本の祭り、12 のあかり~
開催期間:2015年7月3日(金)~2015年8月9日(日)38日間
会場:目黒雅叙園 東京都指定有形文化財「百段階段」(東京都目黒区下目黒 1-8-1)
主催:「和のあかり展」実行委員会
URL:https://www.megurogajoen.co.jp/
 
 
 

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