白があるのではない。白いという感受性があるのだ。

こんにちは、今月からIROYA MAGAZINEにて書かせて頂くことになりました、成瀬夏実です。
現在、日本家屋の縁側のある家を探して縁側の魅力を情報発信しているサイト「縁側なび」を運営し、他媒体で住まいネタを中心にライターとしての活動を行っています。
IROYA MAGAZINEでは普段から本を読む習慣があるため、色×本のテーマで書いて行きます。今回は、『タイトルに「白」が入っている本を読んでみる』です。

 

読んだ本はグラフィックデザイナー原研哉さんの著書「白」。

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白そのものについて語られている本です。
日本文化の繊細さや・簡潔さを生み出し、支える美意識の原点「白」。その白の美学について述べられています。

 

”この本を読んだあなたは、もはや「白」が簡単に白くは見えなくなるかもしれない。あるいは本当に白いものはより輝きをまして感じられるはずだ。(引用:白)”

 

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では、これを読むことでスタバのカップも白に見えなくなるのかな!?

 

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この生クリームも。淡い気持ちを持ちながら読み始める。
気になった文章を引用していきます。

”白があるのではない。白いという感受性があるのだ。

活字の黒は、文字の黒さではなく紙の白と一対になって黒い。
日の丸が赤いのは、丸の赤さだけでなく地の白によって赤が輝くのだ。”
(「白」より引用)

 

確かに、白とセットだからこそ他の色が映えるというわけか。

 

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試しに赤バックで「白」を撮影するが、赤い範囲が広すぎて赤が映えているかんじはしませんね(笑)
象形文字研究の第一人者、白川静博士によると、「白」という漢字は頭蓋骨の象形文字であるという。

”白は生命の周辺にある。骨は死に接した白であるが、生に接する「乳」や「卵」も白い。授乳は動物にとって重要な営みであり、親の生命を子に渡していくような行為である。この乳が動物も人間も共通して白い。(引用:白)”

 

当たり前のように生きていたけど、白ってこういうところにもあったよね。という発見を得ることができました。

 

しかし、この本。
「めっちゃむずかしかった……!」
大学入試に出てきそうな題材で、知らない言葉がいっぱい出てくるんですよ(笑)

 

最後まで読んでも、白は白にしか見えないという私の感受性…。
日本の文化を知ろうと思っている人にはオススメです。英語のページもあるので、外国人も読めますよ。

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