星纏空

iPhoneographer・SATO × ライター・カツセマサヒコ

写真とテキストで、「1ヵ月」を切り取る。
第2回は、皇居から12月をお届けする。


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僕らは毎年「こんなに寒かったっけ」と慌てながら、クローゼットから手袋やマフラーを取り出す。


 
 

街はLEDライトで彩られ、忘年会にクリスマス、年始の準備と、大きく賑わいを見せる。


 

喧騒から抜け出すために深夜、首をすくめながら東京駅付近を歩くと、皇居に辿り着いた。


 

和田倉門へさしかかると、街は存在感を消し、葉の落ちた木々が擦れる音だけが耳に残る。


 

ふと見上げると、青の濃淡でつくられた空に、光が落ちた。


 

東京の空でも、流れ星は見えるのだ。


 
 

普段はネオン街の明かりや高層ビルに身を潜めて、主張しない程度にこの街を照らしているが、空気の澄んだ夜、それは突如として現れ、また一瞬で姿を消した。


 

青色でつくられたコントラストは徐々に白みを帯びて、やがて朝を呼ぶだろう。


 
 

年が明けると更に冷え込み、夜中に出歩くのは難しくなる。朝日が昇るまで、子どもの頃のように星探しをしてみるのはいかがだろうか。


 
 
 
 

iPhoneographer • SATO

フォトグラファーとしての撮影の他、携帯電話カメラモジュールの設計・開発に携わっていたこともあり、携帯電話での撮影も 1998年来おこなっている。
そして、2010年に iPhone を手にし iPhoneography の世界へと。
iPhone で描写し続けた iPhoneography 作品『 X 』を中心とした iPhoneographer としての活動も行っている。

 
 

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