【前編】ロックTシャツの魅力 – 快速東京スペシャル対談

今月のマンスリーカラーはブラック。IROYAではさまざまなブラックのアイテムを取り扱っていますが、中でもIROYA が注目しているの”ロックTシャツ”です。1月に「Tシャツの特集なんてセンスねーな!」って思うあなた、それは大きな間違いです。ロックTシャツはただのTシャツじゃありません。オールシーズン愛され、季節なんて関係ありません、ライブハウスにいったらみんなTシャツでしょう?
 
ファッションと音楽の関係性は言うまでもありませんが、音楽におけるロックシーンを語る上で、ロックTシャツを外す事はできません。黒地にガイコツや、クロスボーンなどの刺激的なデザインがプリントされたTシャツは、ロックバンドのシンボルとなっています。
そんなロックTシャツを年中探しまくっている、バンド「快速東京」のテツマルさん(Vo.)と一ノ瀬さん(Gt.)に、2人とも親交のある音楽ライターの菊池さんをお迎えして、ロックTシャツについて熱く語って頂きました。
 
※テツマルさんと一ノ瀬さんのロックTへの愛が予想以上に凄かったので、急遽編前後編に分けてお届け致します。今回は前編です。
 

左から快速東京 一ノ瀬(Gt.) 、ライター菊池、快速東京 テツマル(Gt.)

左から快速東京 一ノ瀬(Gt.) 、ライター菊池、快速東京 テツマル(Vo.)

快速東京

2010年FUJI ROCK FESTIVALの「ROOKIE A GO-GO」ステージに出演し話題を集め、その後も全国各地のロックフェスでひっぱりだこの四人組ロックバンド。現在までに通算で3枚のフルアルバムを発表している。メンバーとその界隈で制作したミュージックビデオが世界各地で話題となったり、「プロモーションビデオをマンガで作りたい」というアイディアを自ら企画・制作・編集・デザインした『快速マガジン』なるコミックスを発売したりする多彩な面が人気を博している。

 
 
ライター・菊池佑樹

ライター、フォトグラファー、デザイナー、DYGLマネージャー。いろんなジャンルにチャレンジ中。昨年発表したZINE、『BOYS AND GIRLS CLUB』は現在カリフォルニアのレコードレーベル、バーガーレコーズとロリポップレコーズで販売中。AMPでインタビューと写真のコラムを昨年末からスタート。

 
 


快速東京 テツマル(Vo.)× 快速東京 一ノ瀬(Gt.) × ライター菊池
IROYAセレクトのバンドTシャツについて

菊地:えっと、今日はIROYAさんが用意してくださったTシャツに突っ込みを入れつつも、二人にロックTについて語って貰おうと思ってるんだけど、ここにあるもので何か気になるTシャツとかある?
 
一ノ瀬:おっ、レディー・ガガのTシャツだ。レディー・ガガのTシャツはけっこう毎回やばいのよ。けっこうちゃんとロックTしてるんだよね。こないだの来日公演行ってTシャツ買っちゃったもん。

Used / LADY GAGA BANDT

Used / LADY GAGA BANDT

 
テツマル:それ着てるの見たことないな。今度着てきてよ。ちなみにどんなの?
 
一ノ瀬:レディー・ガガがでっかくTシャツ全体にプリントされてて、髮がぶわぁーってなってるやつ! でもこのTシャツも凄く良いよ。細くて一番エロいときのレディー・ガガだね(笑)。あとこのツアー・デートのデザインの入れ方がシブい! こういうとこ文字小さかったり、変に装飾的なデザインだとサムいよね。 これには潔さを感じる! うーん、あとなんだろうね。レット・ホット・チリ・ペッパーズとか。レッチリは一枚良いもの欲しいよね。
 
テツマル:『カリフォルニケーション』ってアルバムあるじゃん? 俺あのときのTシャツの全員のサイン入りのTシャツ持ってる!
 
菊地:え?! なんで?!
 
テツマル:友達のお母さんが雑誌の懸賞の企画で一等賞の温泉旅行のペアチケットみたいなのが欲しくて応募したんだけど、結局当たったのが二等賞の三名様のレッチリのサインTシャツで、すぐに俺ん家に電話掛かってきてさ、「テツマル君、レット・ホット・なんたらっていうバンドのサインT シャツいる?」って(笑)。そんなのいらないわけないよな!(笑)
 
菊地:ははははははは!
 
一ノ瀬:このザ・ビートルズのTシャツは、質感的にたぶんアルバムのボックス・セットかなんかについたTシャツだと思うんだけど…。当時のエドサリヴァンショーがこんなTシャツつくるわけないし。

Used / THE BEATLES THE Ed Sullivan Show February 9,1964

Used / THE BEATLES THE Ed Sullivan Show February 9,1964

 

テツマル:コレクション・シリーズ96年って書いてあるね。可愛いね。
 
一ノ瀬:お洒落だね。えっと、このアイアンメイデンのTシャツは84~85年のツアーのときのじゃない? これ価値ある気するな。

Used / IRON MAIDEN T

Used / IRON MAIDEN T

 

テツマル:そのオジー・オズボーンのTシャツは?

Used / Ozzy Osbourne T

Used / Ozzy Osbourne T

 

一ノ瀬:わっ! そのTシャツ最高だな! 色の落ち方も最高! バックプリントに書いてあるメンツが凄い! メガデスとかいるよ。オズフェストの98か〜。
 
テツマル:ツールとモーターヘッドもいるね。
 
一ノ瀬:これあとで買っていいですか?(笑)こういうのってなかなかその辺の普通の古着屋には出まわらないんだよね。いいTシャツとか、レアなジーンズとかって本当に詳しい古着屋さんのおじさんとかが選んで保護してるから(笑)。そんでほんとにあんまりレアじゃないのとか、カタマリで売買してるって聞いたことあるよ。買うとき中身みれないんだって。
 
菊地:そういう情報をどうやって知るのかっていうね。(笑)
 
テツマル:ほんとだよ。(笑)
 
 
 


「…ってなんか俺ばっか喋ってない? 大丈夫?(笑)」(一ノ瀬)

一ノ瀬:ちょっとまえに写真見せてもらったことがあるんだけど、古着屋も本当に分かってるおじさんとかって向こうに行ってさ、洗ってないTシャツとか服がロープにぐるぐる巻きにされてる塊のゴミがあって、そのゴミを一束いくらで買ってきてるって聞いたことあるよ。
 
菊地:そのなかにレアものがあるってこと?
 
一ノ瀬:そうそう。でも中身はみれない状態で売り買いされてて、当たりかハズれなのかは買ってからじゃないと分からないみたいな。でもそのなかに10万とかするヴィンテージのTシャツがあったり、とかって話らしい。
 
テツマル:リプリントってインクがのりすぎてたりして網点が荒いのよ。でもこれはそれがないからきっと本物なんだろうな。
 
一ノ瀬:例えば、ここにあるザ・ラモーンズとかエルヴィス・プレスリーのTシャツはファッション・ブランドとのコラボなんだけど、そういうコラボ商品のなかでも、最近は当時のTシャツのプリントとか生地の質感まで真似てたりしてるものもあるんだよね。

Used / RAMONES T

Used / RAMONES T

テツマル:えー! それは知らなかった!
 
一ノ瀬:ppfmが2000年くらいにエルヴィス・プレスリーとコラボ・シリーズを一度作ったんだけど、それがけっこうどれもかっこよかったんだよな。
 
テツマル:思いのほか知ってますね、一ノ瀬さん。(笑)
 
一ノ瀬:年がら年中探しまわってるからね。
 
テツマル:俺はこのピンク・フロイドの『ヒプノシス』のTシャツが好きだな。

Used / PINK FLOYD T

Used / PINK FLOYD T

 
菊地:そもそも二人がロックTと出会ったのっていつなの?
 
一ノ瀬:俺は家族がロック好きで小さい頃からコンサートに連れてってもらったり、それこそ家にロックTが転がってるって生活だったから、そもそもの出会いは早いかな。
 
菊地:自分で初めて買ったのは?
 
一ノ瀬:初めて買ったのはニコチンのツアーでアリスタとホーム・グロウン(アメリカのメロディックパンクバンドのほう)が来たときに買ったホーム・グロウンのTシャツとかかなぁ。中3ぐらいだったと思うけど。
 
テツマル:俺はレイジ・アゲインスト・ザ・マシーンかな。緑色でアメリカ国旗があってさ、軍人が4人立っててロゴが入ってるやつ。高校生のときに古着屋で買ったんだっけかな。当時は凄く値段が高く感じたなぁ。
 
菊地:ちなみに二人は相当ロックT持ってるんじゃない?
 
一ノ瀬:親にも捨てろ捨てろって言われるくらいは持ってるかな。
 
菊地:何着くらい持ってるの?
 
テツマル:実際そんなに持ってないよ。50枚いかないくらいだとおもう。
 
一ノ瀬:数えたことないけど、俺も50前後くらいじゃないかな。
 
菊地:そのなかで「これは絶対に生涯残す!」みたいな特別な1枚ってなにかある?
 
一ノ瀬:俺は『ダイアリー・オブ・ア・マッドマン』っていうアルバムのビジュアルのオジー・オズボーンのTシャツかな。
 
テツマル:あれ見つけたときすげーテンション上がってたもんね。(笑)
 
一ノ瀬:それは北海道の古着屋で見つけたんだよね。ちなみにそのTシャツ着てスケボーしてるときに転んで 骨折ったんだよ、そんで救急車で病院に行ったんだけど、腕の骨折だったから脱がすの大変で、看護士さんに「このTシャツ切っちゃいますね」ってさらっと言われたんだけど、「これだけは! これだけは!」って言って切らないでもらったっていう思い出が(笑)。全身麻酔してからそっと脱がしてくれたみたい。
 
テツマル:ははははははははは! それくらい大事なものなんだね。
 
一ノ瀬:それはそうよ。
 
テツマル:俺はライヴでもずっと着てるキッスのTシャツかな。
 
 



004

「Tシャツはポルノに近いのよ。」(一ノ瀬)

菊地:じゃあ今二人が一番欲しいTシャツってなに?
 
一ノ瀬:マイケル・ジャクソンのビリー・ジーンのTシャツかなぁ。
 
テツマル:一ノ瀬がさっき話してた北海道のお店で、俺もローリング・ストーンズのTシャツを買ったんだけど、実はあのときもう一個欲しいTシャツがそのお店にあってさ、1万8000円くらいで売ってたセックス・ピストルズのTシャツなんだけど、あれは絶対本物だった。色もすっかすかに抜けててボロボロなんだけど、あれはかっこ良かったなぁ。そのとき金が本当になくて…。皆でカニ食いたかったしさ。
 
菊地:もう買われちゃってるかもね……。
 
一ノ瀬:あとブラック・サバスのかっこいいTシャツは欲しいな。
 
菊地:ちなみに、そういうTシャツの何が2人にとって特別なの?
 
一ノ瀬:それマジで愚問! シンプルにかっこよさよ! 
 
テツマル:(笑)そうね。
 
一ノ瀬:もうね、これはポルノと一緒なのよ。人によって好みってあるけど、理屈じゃないでしょう? それと一緒かなって。
 
テツマル:それってつまり根源的な部分で、「うおおおおおおー!!!」ってなるかならないかの話だよね。
 
一ノ瀬:これは音楽やグラフィックにも同じことが言えると思うんだよね。言葉で説明する領域のものじゃないのよ。
 
菊地:言葉を付ければ付けるほど嘘っぽくなっちゃう部分はあるよね。
 
一ノ瀬:嘘っぽくなっちゃう部分があるというか嘘だよ。正真正銘の嘘!
 
菊地:っといいつつも、「このTシャツのこういうところが好き」みたいなのはもちろんあるんでしょ?
 
一ノ瀬:ある。(笑)
 
テツマル:うん、あるな。(笑)
 
菊地:聞きましょうか。(笑)
 
一ノ瀬:やっぱね、キャラクターがプリントされてるやつは好き。
 
テツマル:あー、質問されて考えてみると俺もそうかもしれない。
 
一ノ瀬:睨め付けてるTシャツがいいんだよ。そういう意味で、ほら、この俺が欲しいオジーのTシャツとかもう完璧なわけよ。(笑)
 
テツマル:でもメタリカとかも好きじゃん!
 
一ノ瀬:確かになー。ガイコツTシャツとかも好きかもしれない。
 
テツマル:ローリング・ストーンズの舌のロゴじゃないけどさ、象徴的なロゴがドン!ってプリントされてるシンプルなTシャツはいいよな。そういえばなんでローリング・ストーンズってこのロゴなの?
 
一ノ瀬:それが分かんないんだよね。ミックのくちなんじゃないかって言われてるけどね。
 
テツマル:ベロを出すって反抗的な意味合いとかもありそうじゃん?
 
一ノ瀬:深い意味はない気がするんだよなぁ。
 
テツマル:単純にこのデザインがかっこいいからかな? だとしたら最高だな。やっぱりロゴがかっこいいとそれだけで済むよね。ここにあるナインインチネイルズのこのTシャツもそうだけどさ。
 
菊地:ちなみに、ロックTシャツが買えるオススメのお店とかってどこかあったりする?
 
テツマル:これはブリッツでしょ!
 
一ノ瀬:うん、これはブリッツしかないね!
 
菊地:詳しくそのお店について聞いていい?
 
一ノ瀬:渋谷のセンター街にブリッツってお店があるんだけど、世界中のメタルTをちゃんと仕入れて売ってるお店なんだよね。全部本物、全部新品っていう。
 
テツマル:そこのお姉さんいっつもニコニコしてるんだけど、死ぬほどTシャツとか音楽に詳しくて、全部説明してくれる。
 
一ノ瀬:めっちゃ良い人だよね。
 
テツマル:ライヴハウスに売ってるTシャツと、通販のTシャツの違いとか説明してくれる。
 
一ノ瀬: 来日情報とか詳しくて、誰が来るから何日に仕入れるとかもうそういう感じなのよ。聞くところによるとラウドパーク(*)にTシャツ・ショップとして毎年参加してたりするらしいんだけど。

*日本のヘヴィメタル・フェスティバル。略称ラウパ

 
菊地:へぇ~!
 
テツマル:行っちゃうとなんか買っちゃうんだよなぁー。
 
一ノ瀬:でも全部定価だから安いのよ! だいたい3〜4000円とかなんだよね。ほんとメタルT といえばそこのお店が一番有名なんじゃないかしら。そこのホームページの更新情報を毎日睨みつけてる人とかいっぱいいるらしいよ。
 
編集部:IROYAのロックTシャツもぜひ。(笑)
 
一同:もちろんです!(笑)
 
 
(文:菊池佑樹、編&写真:伊藤大)
 



 

いかがでしたでしょうか?後編は近日中に公開予定となります。
IROYAではロックTシャツはもちろんのこと、さまざまな黒を取り扱っています。
ぜひ覗いてみてください。
 
 

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