誇り高き青と黒のストライプ「ネラッズーロ」の英雄談

お初にお目にかかります。この度IROYA MAGAZINEにて「色×サッカー」でコラムを書かせて頂くことになりました、市川明治と申します。
 
当コラムでは「色」というフィルターにサッカーを通して、読者の皆様にサッカーの美しさや素晴らしさを伝え、1人でも多くの方にIROYAとサッカーを愛して頂けるような文章を綴っていくつもりです。どうぞよろしくお願い致します。
 
ご挨拶はこの辺りで早速ですが本題に。
 
長友佑都。サッカー日本代表の左サイドバックとして馴染み深く、遠いイタリアの地で活躍する日本人サッカー選手ですね。

「ムショクdeチョキン0ダケド、タイnoホテルイジュウ」、ブログにおけるスポンサー広告とは?、2012/10/31更新、http://freelifer.jp/?p=5197、2014/12/12引用

 

長友選手がプレーするイタリアのプロサッカーリーグ“セリエA”は、欧州5大リーグと呼ばれる程の強豪リーグで、中でも同選手の所属するインテル(正式名称はインテルナツィオナーレ・ミラノ)は、セリエAで歴代通算18回の優勝を成し遂げており、これは国内で2位タイの記録にあたります。日本の侍が躍動するインテルとは、世界に名を馳せる程の強豪チームであり、同選手は日本サッカー界の誇りとも言える存在なのです。
 

フットボールにおけるチームカラーとは愛称なのである

 
サッカーではしばしばチームをユニフォームの「色」で呼び、それがチームの愛称になることがあるのですが、長友選手が属するインテルも例外ではありません。

HDscreen」、FCインテル·ミラノサッカー、http://jp.hdscreen.me/wallpaper/2516043--FC%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%86%E3%83%AB%C2%B7%E3%83%9F%E3%83%A9%E3%83%8E%E3%82%B5%E3%83%83%E3%82%AB%E3%83%BC、2014/12/12引用

HDscreen」、FCインテル·ミラノサッカー、http://jp.hdscreen.me/wallpaper/2516043--FC%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%86%E3%83%AB%C2%B7%E3%83%9F%E3%83%A9%E3%83%8E%E3%82%B5%E3%83%83%E3%82%AB%E3%83%BC、2014/12/12引用

黒と青がチームカラーである同チームは、イタリア語で“黒”を意味する「nero」と、“青”を意味する「azzurro」を併せた造語である「ネラッズーロ」の愛称で親しまれています。(ちなみにイタリア代表のチームユニフォームもブルーなのですが、同チームのことを「アズーリ」と呼称するのも蘊蓄がてら。)
 

ジュゼッペ・メアッツァという唯一無二

 
上記だけではサッカーオタクに物足りない思うので、ネラッズーロ且つ日本人選手絡みの踏み込んだ話を少々。
 
長友選手と並び、今日のSAMURAI BLUEを牽引する本田圭佑選手が所属するACミランは、インテルとライバル関係にあるのですが、この2チームは現在ホームスタジアムを“共同使用”しています。有名なサッカーゲーム「ウイニング・イレブン」では、ミランのホームスタジアムを「サン・シーロ」、インテルのホームスタジアムを「ジュゼッペ・メアッツァ」としていますが、実際は同じスタジアムなのです。なぜ同じスタジアムなのに「サン・シーロ」と「スタディオ・ジュゼッペ・メアッツァ」という2つの名称があるのか、それには深い歴史的背景が存在します。

「BLUE BLACK N BLUE」、Thank you to EVERYONE...Special One、2010/05/23更新、http://blacknblue.exblog.jp/i19/、2014/12/12引用

「BLUE BLACK N BLUE」、Thank you to EVERYONE...Special One、2010/05/23更新、http://blacknblue.exblog.jp/i19/、2014/12/12引用

「サン・シーロ」というのは元々ミラノ西部にある教会の名前なのですが、同教会の名に因んで、その地区一帯のことを指す名称です。
 
また、ACミランの創設者の1人であり、20年もの間、チームの会長職を務めたピエロ・ピレーリ氏が、「私の愛するクラブのために、この地区にスタジアムを建設しよう」という発案から同スタジアムが建設されたことも、ミラニスタ(ミランのファン)が「サン・シーロ」の呼称を敬愛する理由の1つかと思います。
 
ですが、この「サン・シーロ」というのは正式には「旧称で、現在は「スタディオ・ジュゼッペ・メアッツァ」というのが正式名称。と言うと、やや語弊があるかもしれませんね。「スタディオ・ジュゼッペ・メアッツァ、通称サン・シーロ」といったところでしょうか。
 
では、この「スタディオ・ジュゼッペ・メアッツァ」は起源はというと、ジュゼッペ・メアッツァというインテルで全盛期を過ごしたイタリアサッカー界の英雄の名前に由来します。
 
1925年に建設された同スタジアムは1935年にミラノ市によって買収されるのですが、当時「サン・シーロ」という贅沢なスタジアムを使うACミランの横目で、ライバルチームのインテルは貧相なスタジアムを本拠地としていました。
 
ですが、スタジアムの老朽化に伴い、インテルは新スタジアムへのお引越しを余儀なくされ、市の所有する「サン・シーロ」でACミランと“同居生活”を始めるという選択肢を取るに至ったのです。
 
ジュゼッペ・メアッツァはインテルのスーパースターの名に相応しい人物でした。
 
インテルで2度のスクデットを獲得、クラブ歴代得点王、更にはイタリア代表として1934年、1938年のW杯連覇に貢献、と華々しいフットボールキャリアを持つジュゼッペ・メアッツァはインテルのみならず、イタリアが誇る人間国宝と言っても過言ではない存在だったのです。
 
そんな彼がこの世を去った翌年の1980年に、その輝かしい功績を讃え、市がスタジアム名に「ジュゼッペ・メアッツァ」の名を冠し、改名に至った、という美談なのであります。
 
サッカーでは故人や英雄に敬意を表し、スタジアムは勿論、客席の一部や、得点王などに贈られる賞、街の大通りなどに選手の名を用いることが多々あります。素晴らしいことですよね。

「NO FOOTY NO LIFE」、【海外の反応】 サッカー関連でお気に入りの写真は何?、2013/06/19更新、http://nofootynolife.blog.fc2.com/blog-entry-423.html、2014/12/12引用

「NO FOOTY NO LIFE」、【海外の反応】 サッカー関連でお気に入りの写真は何?、2013/06/19更新、http://nofootynolife.blog.fc2.com/blog-entry-423.html、2014/12/12引用

 

サッカーは本当に美しいんです。この写真は2004/05シーズンのチャンピオンズリーグの準々決勝での1枚。ピッチに発煙筒が投げ込まれ、試合が中止するシーンですが、ライバル同士が共にその光景を眺めている様子で、サッカーファンの記憶に残る有名な写真なのです。
 
今後の記事で、またこのような美談や写真、動画などを読者の皆様にお届けできればと思います。本日はお後がよろしいようなので、この辺りで。

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