MARTIN WHATSON Interview

今回は前回に引き続きMARTIN WHATSONについて。
昨年、日本来日の際に行ったインタビューを独占で公開する。
 
ー バックグラウンドについて教えて下さい。子供時代は?
ノルウェーの首都オスロの近くで育ったよ。そして今までずっとアートの仕事してきた。子供のとき父が絵を教えてくれて、最初はディズニーのキャラクターとかを描いてた。そして高校でもいろんなもの描いてたね。例えばスケッチやグラフィティ、人物画、マンガの絵なんかも。そのあと芸大に入ったらなんでも描かないといけなくなった。アーティストになったきっかけはおそらく父の影響が大きいと思う。絵を描く楽しさ、アートを創造する楽しさ、そして自分を表現する楽しさを教えてくれたからね。そして今の作風は家庭の影響もあると思う。本当に最高の家族の中で育ったし、いい仲間にも恵まれて大きな問題もなく今まできたよ。あっ、でもストリートでグラフィティを描くことを除いてだけど...(笑)
それが僕があまり政治的なアプローチするアーティストではない要因だと思うよ。僕は作品を美しくすることを追求してるし、人々をいろいろ考えさせるんではなく、描いた場所が明るくなったり見た人が素直に楽しめればいいと思っているよ。もちろん問題を投げかけるような作品を作るのも楽しいけど、やはり見る人が理解できない難しい作品にはしたくない。ノルウェーは本当に良いところで、なにも危ないこともないし、まるで農場だよ。(笑)
そんな環境と家族が今のアーティストとしての原型を作ったかな。...言いたいことがありすぎてなにを話せばいいかわからないよ。。
 
ー アーティストとしてキャリアを始めたのはいつ頃ですか?
アーティストとしてのキャリア?子供の頃からもうアートは描いてた。実際にアートで生活しているのはこの1年半か2年ぐらいかな。でもこれからはもっとマーケティングにも力をいれていくつもり。ノルウェーはこれからどんどんコマーシャルになると思うから、みんながアートの市場に興味を持つようになって、オリジナルマーケットがないと、(アートの生活を)続けるのが難しいと思う。キャリアの始まりって言うなら、2004年?のとき初めてのスタンドショーをやって、まー今思うとめちゃくちゃだったね。
 
ー最初はストリートでイリーガルの壁とかでやってたんですか?
そうだよ。最初はストリートの作品をやってた。そのあとポートレートも始めたんだ。最初は自分のスタイルを発展させようと思って。はじめは主にシンプルなワンレヤーからやって、もっと複雑な作品にしていった。色は最初、単色、2,3色から初めて、12色くらいまでやった。そしてまた3~5色に戻った。良い作品を作りたいけど、複雑すぎた作品にしたくない。もちろん単色よりは深みがあったほうがいいけどね。簡単に言うとキャリアは2004年の最初のスタンドショーから始まって、プロとしては2011か2012年からだと思うよ。
 
ー グラフィティは独学ですか?それともだれかに教わったりしましたか?
最初にグラフィティに触れたのは地下鉄を乗っていたとき。90年代のノルウェー地下鉄で山の間で走っているやつ。あのとき友達といつもあの地下鉄を使っていた。そのあと写真を撮るのをはじめて、駅ごとに写真を撮っていった。ひたすら見たもの全部を撮った。それでグラフィティに興味を持つようになって始めるようになったんだ。
 
ー いまのノルウェーはすごくアートが盛り上がってますよね。どのように変化していったんですか?
ノルウェーはいま、僕の世代、つまり25から35歳くらいの人が成長して、余裕を持てるようになって、ビジネスも成長したんじゃないかな。それにノルウェーはいつもイギリスやアメリカより流行が遅いから、それも重なっていまノルウェーでアートが盛んなんじゃないかな。
 
ー これから発展してくる国はどこだと思いますか。
日本も発展すると思う。だけど日本発のアーティスト、日本人ストリートアーティストがいてから市場ができるから、もっとアーティストがでてくると盛り上がりそうだよね。次はどこかは正直わからない。中国?ロシアかもしれない。ロシアもこれから発展すると思う、バイイングかアーティストかわからないけどね。最近の中国やロシア出身のアーティストもみんなすごいアーティストだよ。中国もこれから大きく発展するポテンシャルを持っていると思う、いっぱいいいアーティストがいるしね。でも中国のアーティストにとっては、中国から出て、いろいろやりたいことをやったほうがいいんじゃないかなと思うこともあるけど。これは難しい質問だね。南米、例えばブラジル、アルゼンチンも力を持っているアーティストがいるし、物事がすごいスピードで常に変わっているから、どこかを特定するのが難しいね。
 
ー グラフィティを描くのになにか影響をうけたことはありますか?
1つはつまらない灰色の壁より、グラフィティのあるカラフルな壁を見るほうが好きだから。でも影響って言うと…全てから影響受けているとも言えるし、なにからも影響受けていないとも言えるかもしれない。
 
ー ストリートアートは地球すべてがキャンバスとも言えると思うんですが旅行とかはしますか?
好きだから時間があるときはできるだけ旅行に行くね。
 
ー 旅行で得られるものはなにかありますか?
新しい人と出会えることかな。アートを通じて色んな人と出会えて幸運なことだと思う。若いころから色んなところに行った。新しいところに行って、自分が本当にやりたいことを探すのは本当に良いことだと思うよ。
 
ー ライフスタイルや自分の哲学について教えて下さい。
これはまた難しい質問だね。子供が生まれてからライフスタイルが大きく変わった。昔はほとんど自分のために生きている感じだったけど、いまは子供のために生きている。息子は生活の中で1番大切なもの。そして息子が最高な人生を歩めるように努力しようと思ってる。哲学については…自分が楽しめる仕事をするのがかっこいいことだと思ってるよ。だから、僕はかなりラッキーだね。(笑)
 
ー 1番好きなアーティストは誰ですか。
特にはいないけど、たぶんDAVID CHOEはその1人かな。彼がペインティングをするときに発散しているエネルギー、まるで自分のすべてをぶちまけるかのように。彼は非常に多くのインスピレーションを与えてくれた、僕自身は同じようなことをしないけど。もちろん僕の友達の中でもアートの仕事をやっている人がいて、友達たちの作品もすばらしいと思う。彼らはグラフィティをストリートからある抽象的な概念にした。それもまた僕の仕事にインスピレーションを与えてくれた。
 
ー生活の中でかかせないものはなんですか?
う…ん、描く道具、描く場所?まーもちろん家族だね。家族がいなければなにをやってもおもしろくないと思う。いまは家族のすばらしさを知ったからね。だからぶっちゃけていうと、他にはなにもいらない。家族と楽しめる仕事、それだけだよ。しいてあげるなら携帯?。
 
ー社会に対してなにができること、もしくはしたいことはある?
そうだね、自分が持っているものや自分ができることでほかの誰かを助けることができたら非常に幸運だと思うよ。だからもしできたら、チャリティーなんかに自分のアートを提供したいと思ってるよ。、絵をだして、チャリティーがそれを売ったお金で子供たちのために何か有意義なことに使ってもらえればいいね。
 
ー将来は何かプランがありますか?
いろいろあるけど、いまはまだ言えない。まぁでもプランって言っても、アートを続けるだけだよ。行けるところまでアートで生活する、ずっとできたらいいなと思うよ。でも物事は常に変わっているから、将来のことは本当に誰もわからないよ。
 
ー子供ときの夢はなんでしたか?
そうですね…子供のときはわりとつまらなかったと思うよ。特別なすごい夢とかは別に持っていなかったから。それはたぶん僕自身生活に対する不満とか特になかったからだと思う。でも高校に入ったら、普通の仕事は僕には向いてないとわかって、夢はなにかクリエイティブなことをやりたいと思ってた。グラフィックデザイナーになって、コンピューターで作業をするとかだったかな。セールスとかよりはずっと楽しいだろうと思ったから。

 
 
 

いかがでしたでしょう?
アーティストのことが少しわかって頂けただろうか?
少しでも興味を持って頂けたらありがたい。
 
 

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MARTIN WHATSONの個展“Hide and Seek”が11月6日~9日までLondonで開催されている。
Londonまで行くことができなくとも、MARTIN WHATSONのFacebookページからプライスリストが見ることができる。
新しい作品を見ることはできるので是非。
そして実は、日本にも壁画が残されている。東京に描いたものは消されてしまったが、
千葉は勝田台で制作した作品が残っている。
是非興味のある方は探してみてもらえればと思う。

 
 
http://www.martinwhatson.com
https://www.facebook.com/martinwhatson84/timeline

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