映画『マジック・イン・ムーンライト』に学ぶ、1920年代のフラッパースタイル

映画『マジック・イン・ムーンライト』に学ぶ、1920年代のフラッパースタイル

ウディ・アレン監督最新作『マジック・イン・ムーンライト』が公開されます。本作の舞台は、1920年代の南仏のリゾート地コート・ダジュール。この世に魔法や超能力など絶対に存在しないと信じる英国人マジシャン、スタンリー(コリン・ファース)と、他人の心を見透かす事が出来る占い師ソフィー(エマ・ストーン)が、こじれてもつれ合う恋の駆け引きを繰り広げるロマンティック・コメディです。


Photo: Jack English (c)2014 Gravier Productions, Inc

容姿も性格も抜群にチャーミングなソフィーを演じるエマ・ストーンは、2010年『アメイジング・スパイダーマン』に出演し、主演のアンドリュー・ガーフィールドと公私共にパートナーとなるなど、今、最も注目されるハリウッド女優のひとり。第87回アカデミー賞で作品賞などを受賞した『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』では、助演女優賞にノミネートされました。映画以外では、アメリカの化粧品ブランド「レブロン」のブランドアンバサダーを務めており、洗練されたガーリースタイルも注目されています。


Photo: Jack English (c)2014 Gravier Productions, Inc.

第一次世界大戦後の1920年代は、飛行機、列車、車などが普及し、世の中のあらゆるものがめまぐるしく動き始めた時代。サイレント映画からトーキー映画へと移り変わったのも、この時代です。新しい技術によって生まれたリズミカルでメカニックな動きと呼応するかのように、アール・ヌーヴォーの有機的形態から、直線的なアール・デコへと装飾の様式も変化しました。


Photo: Jack English (c)2014 Gravier Productions, Inc.

ポール・ポワレのモード革命もこの時代の出来事で、女性たちはコルセットの呪縛から逃れ、動きやすい服を求めるようになりました。そんな1920年代のスタイルをリードしたのは、ポール・ポワレの妻ドニーズ、ココ・シャネル、小説家F・スコット・フィッツジェラルドの妻ゼルダといった、スレンダーな女性たち。ショートボブをベースに、前髪やサイドをピンカールさせたヘアスタイル、ベル型でつばが下向きのクロシェハットなど、この時代に生まれたモダンなスタイルは、現代にも受け継がれています。


Photo: Jack English (c)2014 Gravier Productions, Inc.

 
エマ・ストーンが演じるソフィーも、1920年代のフラッパースタイルで登場します。占い師という設定で、スピリチュアルな力を発揮しますが、いわゆるスピリチュアルなスタイルではなく、知的で行動力のある、洗練されたモダンガールといった佇まい。しかし、パリやニューヨークではなく、紺碧の海と美しい庭園が広がるコート・ダジュールの邸宅が舞台なので、どこかくつろいだ雰囲気も感じられます。


Photo: Jack English (c)2014 Gravier Productions, Inc.

 
色のイメージや素材の透け感をいかした昼の装いに対して、夜はキラキラと光る素材で存在感を示します。コリン・ファース演じるスタンリーとの2ショットが多いので、パートナーとの装いのバランスという点でも参考になります。


(C)2014 GRAVIER PRODUCTIONS, INC.

 
 
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作品名:『マジック・イン・ムーンライト』
公開日:4月11日(土)新宿ピカデリー、丸の内ピカデリー、Bunkamura ル・シネマ他、全国公開
公式サイト: magicinmoonlight.jp

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