IKIJIインタビュー 〜日本古来の粋や意気を日々のスタイルに〜

IKIJIインタビュー 〜日本古来の粋や意気を日々のスタイルに〜

素晴らしいプロダクトには、作り手の意匠が込められています。それは製法なのか、想いなのか、歴史なのか。そんな魅力をお届けするブランドインタビュー。
今回は、墨田発のブランド「IKIJI(イキジ)」を共同運営している4社に、お話しを聞いてきました。日本の文化や技術を、どのようにファッションで体現しているのか、さっそくひも解いていきましょう。
 



 


 

・精巧株式会社 近江祥子さん(中央左)
1950年に精巧メリヤス製造所として墨田区で創業。ポロシャツ、ニットシャツ等をはじめとしたカットソーの専業メーカーとして国内を初め、世界の有名アパレル・ブランド製品を製造。国内(東金市)に自社工場「株式会社クチーレ」を持ち、カットソーの精巧、品質の精巧と言われている。
 

・テルタ株式会社 照田晃司さん(中央右)
 職人の町、墨田区で1923年に照田メリヤス製造所として創業。大手アパレルやデザイナーブランドのセーターなど、品質にこだわったニットウェアを製造。業界内では、技術のテルタと呼び声高い。2014年には、オリジナルブランドの製造、販売に特化した(株)テルタデザインラボ設立。 
 

・株式会社 二宮五郎商店 二宮眞一さん(左)
1946年の創業以来、伝統的な職人技でクラシックなスタイルを体現。 墨田区伝統工芸マイスターにも認証され、親方から弟子への技術承継にも注力。世界的ブランドのOEMからオリジナルアイテムまで、最新設備も取り入れながら幅広く生み出している。
 

・ウィンスロップ株式会社 藤澤暁さん(右)
1939年、シャツ縫製工場を創立。1965年、株式会社蛟龍に改組。その後、1983年に営業部門を分離し、ウィンスロップ株式会社を設立。蛟龍グループとして、福島県、秋田県、青森県、タイの直営工場を運営している。多様なファッションの変化の中、国内生産を主力とする存在感のある企業。
 



 

 

ーーIKIJIというネーミングには、どんな思いが込められていますか?
 

見た目をはじめ、気質や態度がさっぱりとあかぬけている「粋」、積極的な気持ちの「意気」などがネーミングの由来やコンセプトにつながっています。ブランドの核になっている、その道一筋の職人たちの心意気も含めて。
「粋が、意気になる。意気が粋となる。」というコンセプトを感じられるような、高い技術と遊び心を秘めたアイテムを提案しているので、ぜひ身につけて体感してもらいたいです。

墨田区にあるIKIJIストアの様子

 
 

ーーあのロゴマークを見ると、自然と笑顔になりますね。
 

めでたいブランドなので、それを象徴するようなマークなんです。IKIJIのアイテムは福を呼び込むようで、「身につけたり持っているだけでハッピーな気持ちになれる」といろんな方から言われます。職人の心意気が、持っている方に伝わるんでしょうね(笑)。
 
 

ーーIKIJIならではのデザインの特徴は?
 

江戸時代、庶民の間で着物や羽織に小紋を染めるのが流行ったんです。縁起ものや語呂合わせを模様にしたり、動植物を抽象化したり、遊び心のあるさまざまな柄「いわれ小紋」が多く出回りました。IKIJIでは、そんな小紋を現代風にアレンジして、「下町の粋・江戸の粋・事」をデザインに取り入れています。

ニットを製造しているテルタの様子

 

ーーアイテムによく使う色があればおしえてください。
 

さまざまな色を扱っていますが、その中でもブルーが多いですね。ブルーとひと口に言っても、淡い色から濃い色、クリアであったりディープであったり、かなりバラエティーに富んでいます。日本の伝統食である藍色のアイテムも多くあって、イタリアの展示会に出品したときは、海外の方にとても人気でした。実際にお客さんの反応を見て、色を選ぶときの参考にすることもありますね。
 
 

ーー墨田区内を中心とする製造業の4社が共同運営しているIKIJIですが、4社でやることの難しさや利点などはありますか?
 

みんなコンセプトに賛同して集まっており、同じ方向に向かって進んでいるので、そこからはいい空気しか生まれていないかな。それぞれジャンルは違えど、確かな技術やノウハウがしっかりあるプロの集まりなので、それを目の当たりにすると、「よし、もっとがんばろう!」とすごく刺激になります。
技術の面で新たな発見があることも、大きな収穫です。

革小物を製造している二宮五郎商店の様子

 

ーー今後、ブランドをどのように育てていきたいですか?
 

日本での展開はもちろんですが、国を超えて世界で愛されるようなブランドにしていきたいです。ニューヨークでの取り扱いをスタートしたり、イタリアの展示会に出展したり、というのもその流れからです。日本の高い技術や独自の文化を、IKIJIを通して世界中に広めていけたらうれしいですね。
 
 

 



RELATED ARTICLES