コーラはどうして「あの色」でなければいけなかったのか

飲み物の「色」に決まりはない。「絶対にこの色にしてください」なんて法律はないし、飲み物の「色」に求められているのは、いつだって「おいしそうな色」という永遠のテーマだけだ。
 
しかしコーラを最初に見た人は、それを「おいしそう」と思えたのだろうか? 赤茶というよりは黒に近く、なんだか石油とか土っぽく思える。とにかく、事前情報ナシで見ると全然「おいしそう」じゃないと個人的に思ってしまう。
 
どうしてコーラは黒くなってしまったのか。なぜ黒でなければいけなかったのか。その理由を調べてみることにした。
 

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「コカ・コーラ」を販売している日本コカコーラさんのホームページを見ると、色に関するヒントが「よくあるご質問」コーナーに載っていた。どうやら僕以外にも、あの「黒」に疑問を抱いている人はいるようだ。
 
 
Q.コカ・コーラやコカ・コーラ ゼロは黒い色をしていますが、あの色は何から作り出すのですか?
 
A.コカ・コーラやコカ・コーラ ゼロの独特の色はカラメルの色です。カラメル色素は天然の着色料としてプリン、ソース、クッキー、清涼飲料、アルコール飲料、乳飲料などに広く使用されています。
参考:http://j.cocacola.co.jp/info/faq/detail.htm?faq=18006
 
 
なるほど、アレってわざわざカラメルから出してるのか。
 
つまり、コーラはわざわざ「あの色」にするために手間ヒマかけてるわけだ。どうしてそこまでするのだろう? そもそもなぜ黒なんだろう? 謎は深まるばかりである。
 
いろいろ検索をかけてみたら、こんな記事を見つけた。
 

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「異色」コーラ列伝
http://www.colawp.com/seasonal/200710/special/
 
やたら詳しくコーラについて書かれているので著者を調べてみると、執筆者の中本晋輔さんは「コーラ白書」(社会評論社)という本まで出版している有数のコーラ・コレクターだった。どの世界にもこういう人がいる。
 
記事を読むと、さっそく答えが書いてある。
 
そもそも何故コーラは黒いのか。これは初期の原材料に由来する。
コーラの語源は原材料のひとつであるアオギリ科の植物の種子「コーラナッツ(kola nuts)」である。このコーラナッツにはカフェインを目的に原材料に使われていたが、そのほかにもコラニンという成分を含んでいる。これが古くなるとコラニンレッドに変化し、独特の暗赤色を呈する。つまりコーラナッツを材料に使う以上は、必ず黒い液体が出来上がってしまうのだ。

 
なるほど、どうやら初期コーラは、不純物である「コラニンレッド」という原材料のせいで黒くなっていたらしい。
 
今では技術の進歩によって透明なコーラだって作れるようになったが、昔は黒しか作れなかった。そして「コーラ=黒=うまい」という方程式が完成したために、今でもあえて「黒」を選んでいるということか。
 
ちなみに黒じゃないコーラを作ったらどうなるかは、1984年に森永製菓さんが販売した「透明なコーラ」こと「ミラクルアルファ」の結末を聞けばわかる。同商品はあまりに売れなくて、1年で生産中止になったそうだ。
 
やっぱり一度根付いたブランディングは、なかなか動かせられないってことか。
 
 
結論:最初は原材料の関係で黒にしかできなくて、そこで「コーラ=黒」というブランディングができあがったから、今でも黒にこだわっている。
 
 
 
これで疑問が晴れた。スッキリしたから、コーラでも買ってIROYAに行こう。
 
 

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