日本のブルーリボン賞とは何か

日本のブルーリボン賞とは何か

ピンクリボンは乳がんの早期発見のための検診を呼びかけるもの、レッドリボンはエイズについて、グリーンリボンは環境保護やドナー移植など、「~リボン」と呼ばれるものは色々と種類があります。
ブルーリボンとは、北朝鮮の拉致被害についての啓蒙活動の象徴として掲げられたマークですが、別の意味で、「ブルーリボン賞」という賞の意味で使われることがあるのはご存知でしょうか。
 

一つは映画の分野で、日本の主要スポーツ新聞社の記者らが選出した俳優や映画作品を讃える賞があり、もう一つのブルーリボン賞は、鉄道友の会という鉄道好きが集まる有志団体が、新たに営業開始した新車両をノミネートして選定する賞です。

映画界のブルーリボン賞は権威ある賞?

 

まず、映画のブルーリボン賞ですが、もともと戦後1950年に朝日新聞や毎日、読売の各紙の映画担当の記者らが「日本映画文化賞」の名で制定されたのが始まりです。賞状を青いリボンで結んだことがこの名の賞の由来だそうです。1961年に、美空ひばりの選考問題で、主催の大手新聞社がこぞって脱退し、ある種ジャーナリストとしての新聞記者が賞を決めることはふさわしくないのではないかという風潮が出てきました。1967年からは政治的な背景もあり一時廃止されるという事件もありましたが、当時、停滞気味の日本映画の復調を目指し、1975年に復活。このブルーリボン賞は、日本アカデミー賞と並び歴史ある賞として映画界としては権威あるものとされています。

鉄道愛が生んだブルーリボン賞

 

鉄道のブルーリボン賞の歴史は、1957年に当時の小田急線の系統がとても印象に残る形であったため、鉄道ファンが選定した賞を設けたのがこのブルーリボン賞です。鉄道友の会の会員だけが投票できる仕組みとなっており、歴代のJR、小田急、京急などの列車から新幹線など著名なものが選出されています。この鉄道ファンを対象にした賞を制定するというのは、この賞を受賞すれば、鉄道会社のブランド価値も高められるため、各社の意気込みやモチベーションにもつながっているのではないでしょうか。
 
またブルーリボンとは別に、見た目のカッコよさや斬新さとは指標を変えたローレル賞というその年に開発された新技術やデザインを重視した賞も制定。今年は、とても話題になった北陸新幹線が受賞しました。時代とともに電車の形やトレンドも変わり、進化していきますが、鉄道ファンには毎年のブルーリボン賞にノミネートものはどんな電車なのだろうと期待を寄せていることでしょう。
 
このように、ブルーリボン賞は歴史ある賞が「映画」と「鉄道」の2つの分野であり、今日まで続いているというのは人々の関心や期待があってのこと。今後の受賞作品や電車にも注目したいですね。

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