色から文学すると - 第2回

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色から文学する、とりわけIROYAにある商品(その色)から文学する、を試みる第2回です。(第1回の記事は"こちら")

前回の終わりに「ラフな感じで」という確認を行ったので、忠実に参ります。
 
って言う感じがそもそも硬くない?忠実という姿勢がそもそもラフじゃない。
 
緑に絞って見て行きます。
 
緑は最近だとエコなイメージが強い色ですが、どうも僕にはかなり「思想」が入った色に感じる。宗教的に緑はイスラム教のシンボルカラーだし、ヨーロッパに多い「緑の党」はエコだけでなくアンチ自由主義経済にも熱心。こういうメディアで政治・思想の話は避けたいが、「緑」は21世紀の新しい社会主義との印象が僕には強い。
 
と、こんなイメージを元にIROYAの緑コーナーを見るととても面白い。

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(L) Deadstock - ドイツBW パイロットバッグ オリーブ / (R) Used - Army Jacket Green1955

 

緑はこの服やバッグに代表されるように、ミリタリー系で多用されますがどれも色はかなり渋い。戦場で目立たないことを目的にしているからです。
もっと「緑の党」的な、もしくはイスラム的な色や思想を反映している服がないか見ていくと、これがほとんどありません(皆さんも一度、緑のコーナーをご覧ください)。むしろミリタリー系の服が目立つ。
ただ、一歩引いて考えると当たり前かもしれません。服の作り手の方々は緑を起点に服を考えるのでなく、自らの理想的なファッションスタイルやトレンドを元に服づくりを行うからです。今っぽいシルエットのミリタリーシャツを作りたいな、という具合に。
例えば、こちらのパンツはミリタリーテイストですが古着ではありません。

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Nasngwam - Big Weave Pants (Army.Green)

 

逆にこちらはヴィンテージ。USと商品名に入っていることから米軍のものと推測されます。

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Vintage - USタイプ M65 フィールドパンツ

 

実際に見ていないので何とも言えませんが両者はシルエットも異なり、風合いなども違うはず。ヴィンテージにはヴィンテージの良さが、新品には新品の良さがあると思います。

同様の例をもう1つ挙げておきます。

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(L) Nasngwam - Dead Dali Shirts 1(Army.Green) / (R) Used - Army Jacket Green1955

 

どちらがヴィンテージか新品かは是非、サイトにてご確認ください。

今回は緑色が持つバックグラウンドについてのお話になりました。あまり「文学」できていなかったように思いますが、緑色に対する皆さんの印象が少しでも新鮮になれば嬉しいです。次回もよろしくお願いします。

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